少し前になりますが、ついにフランス大使館にビザの申請に行ってきました。申請前から申請後まで、いろいろとありましたので(とても疲れました。。)ぜひ共有したいと思い、日記感覚で記事にします。申請方法の詳細については別の記事で紹介しますので、詳細を知りたい方はそちらの記事をご覧ください。
※私が申請したのはパスポートタランビザです。他のビザとは少し審査が異なる可能性があります。
ビザ申請書類の準備
ビザ書類に関しては、会社がコンサルタント会社(フランスの会社)に依頼してくれたので、その担当者(フランス人)に従って必要書類を準備しました。
私が提出した資料を元に、法定翻訳から大使館の予約まで一通り準備をしてくれました。
「あとはこの資料たちをコピーして当日持っていけば良いよー。2週間あれば出るよー。」
と言われたので、資料だけ準備してのんびりしていまいした。(この時点で元の予定より遅れていたので、かなり無謀ですが担当者の言葉を信じて大使館訪問日の16日後に飛行機を予約しました)
数日前に少しチェックしておこうと大使館のホームページ見ると、何やら不穏な説明が。。。一部を簡単に記載しますが、なんだかすごく厳しそうです。。
- ビザ申請後のパスポート返却は郵送のみ。申請の際、必要書類とともにレターパックプラス(赤)を申請者が必ず準備する。
- 戸籍謄本は、外務省によるアポスティーユを受けた原本を提出しないといけない。
- 窓口では提出された書類を受け取るのみ。ビザセクションに不足書類を指摘する義務はない。
- 必要な場合、後日面接の呼び出し、まはた追加書類の提出を求められる可能性あり。
- 書類に不備がある場合、ビザが却下される可能性あり。しかし、すべての書類がそろっていても、ビザが自動的に発給されるとは限らない。
などなど
レターパックいる!?アポスティーユ!?なんじゃそりゃ。
よく分からないけど、経験のある担当者がこれで大丈夫っていってるなら大丈夫だろう!これは自分の申請するビザには関係ないことなんだろう。
そんな風に考えた自分を殴ってやりたいです。
ひとまずレターパックの赤とビザの申請費用(現金)だけは追加で準備して当日に臨みました。
ビザ申請当日ー家出発から大使館での申請
出発
ついに当日を迎えます。私は11時の予約だったので早朝に起き、新幹線で向かうことにしました。
前日は起きられるかが心配で、少し早めに目が覚めたのですが、そこでふとあることが気になりました。
大使館ってその国を代表する人が来ている立派な建物だよな?そんなところに半袖半ズボン、サンダルみたいなカジュアルな服装で行って良いのだろうか。
すぐにGoogle先生に聞いてみます。
スーツが無難です
自分の大人としてのマナーのなさに落ち込みながら、シャツ、ジャケット、スラックスにすぐに着替えて東京に向かいました。
大使館は西麻布にあります。広尾駅を降りて歩いて行くのですが、道中がとてもおしゃれで、緊張してはいましたが街並みを楽しみながら大使館に向かいました。
大使館に到着
到着するとコンクリートのおしゃれな建物が。この建物に入るのかと少し高まりましたが、ビザセクションは隣の小さな建物でした。
入り口の前に立って中を見ると警備員さんがドアを開けてくれました。予約があることを確認してセキュリティチェックを受けて、ついに中に!
あれ、みんなラフな格好。。(申請中の方2名含め全部で6人くらいいましたがフォーマルな格好をしている人はゼロでした)
取り越し苦労か。と思い一安心して座っていると、貼り紙に
「書類は書類リストの順番通りに並べてください(順番通りに並んでないと受け付けませんというような雰囲気)」
の文字が。そもそも私の持っていた書類リストがフランス語で書かれていたので、何となく翻訳にかけてある程度揃えてたらいいかと思っていたのですが、自分の考えの甘さを再認識します。
急いで再確認し、全て書類を整え、ついに窓口に呼ばれます。
窓口での申請
パスポート、写真など資料をまとめて窓口に出しますが、職員の方と私の間には透明な仕切りが。仕切りの下に書類を渡す隙間があるくらいです。そのせいで声は聞こえにくいので、会話は両者マイクを通して行います。(お互いマイクに入ってないと全然何言っているのかわかりません。)
資料をひとつづつ確認し、いらない資料は返却されます。ある程度進んだところで、
「戸籍謄本はアポスティーユをとってくださいねー。」
「赴任先の会社からこういう資料だしてもらってくださいねー。」x2
全然ダメでした。。アポスティーユは良いとして、他にも足りない資料があるのは完全にコンサル会社のミスなのでは…
とりあえず、何を説明してもこれがないと審査が進みません。にしかならないので、至急集めて郵送するということで支払いを済ませて申請は終了。
ビザ申請というと面接があると聞きましたが、結局、フランスの就労ビザでは特に面接はなく、申請作業と指紋採取、写真撮影のみでした。
後日
アポスティーユを取ろうと思ったのですが、持っている戸籍謄本は5ヶ月前のもの。外務省によると、アポスティーユを取るには3ヶ月以内の戸籍謄本がいるとのこと。
急いで取り直し、外務省にアポスティーユ申請を行いました。
その後、会社が用意するべき2つの追加資料があったことについてコンサル会社に尋ねると、
「追加資料要求されることはあるからねー。今から準備するねー。」(謝らない)
って感じであっさりでした。ビザ審査も人によって要求する資料が少し違うこともあるとか。
とにかく、言われたものは出すしかないので準備します。アポスティーユ取得、再翻訳など、全ての資料を準備するのに2週間ほどかかりました。
追加資料を出し終わってからは、6営業日程でビザが発行され11日後には手元に無事届きました。
最終的に、元の予定より13日遅れて出発をすることができました。
まとめと教訓
- 申請書類の準備はとても大変
- 大使館訪問はそこまで服装を気にしなくても良い(フランスの場合)
- 就労ビザの場合、面接はなく、申請作業のみ行う
- 日本での申請は日本のコンサル会社に助けてもらった方が良い
- 上手く行かないことが普通と考える
- 自分でもしっかりと情報収集をする
ビザ申請をする上で一番大事なのは、言うまでもなく書類の準備ですが、コンサル会社に頼む場合、日本人がやっているコンサル会社を使うことをお勧めします。やはり日本人の方が仕事が丁寧でサポートも手厚いですし、日本のフランス大使館の手続きをよく分かっておられるかと思います。
次は、予定通りに行かなくても仕方ないと思うことです。フランス人のコンサル担当者いわく、フランスの事務手続きは、その時対応した人によって違うので、同じことをしても担当者が違えばオッケーになることもダメになることもあるとのこと。
また、手続きに時間がかかることもザラなようですので、あまり期待せずに、時間にゆとりを持って、弾かれたらまたチャレンジするくらいの時間的、精神的余裕を持って臨んだ方が楽に進むかと思います。
あとは人を信じすぎず、なるべく自分でもしっかり情報を集めておくことが大事かなと思います。最終的に被害を被るのは自分なので…(私のように)
以上、私のビザ申請の体験談でした。この失敗談(?)がみなさまのビザ申請の助けとなれば幸いです。
これからビザ申請を予定されている方、上手く行くことを心より願っております!