海外で生活して思うこと【フランス滞在・生活1ヶ月】

France

フランスに住み始めて1ヶ月が経ちました。こちらの生活のことはほとんど分からない状態で渡仏し、フランス人が多く働く会社で働いていますが、1ヶ月が経った今感じたこと、日本との違いなどを書きたいと思います。

まだ1ヶ月しか生活していないので海外生活のほんの表面しか分かりませんが、日本とのギャップは1番感じる時期だと思いますので、留学や仕事など、海外で生活することを視野に入れている方は是非1つの参考としてご覧ください。

ちなみに、前提条件として、私はフランス語(現地の言語)はほぼゼロの状態、英語は自分の伝えたいことの60%くらいは話せる、というような状態で移住しています。

フランス生活で感じた日本との違い

とにかく個人主義

フランスに来て仕事で驚いたのは、基本的に個人の意見がかなり尊重されるということです。私の上司(フランス人)がたまたまそうな可能性もありますが、初めに仕事の割り振りの説明を受けた際、言われたのが

「仕事の割り振りのルールがあるから、それに則って仕事を割り振るね。でもこの仕事はしたくないとかあればちゃんと言ってね。その時は別の人に割り振るから」

え、したくないとか言っていいの!?日本だったらまずそんなこと言えないような。。上司曰く、基本的にちゃんと納得した上で仕事をしてほしいとのこと。この感覚はあまり日本にはないような。。見習いたいなと感じました。

この個人の意見が重視されるというのは良いなと思う点もありますが、個人の意見が強すぎるが故にこれはちょっとなー。と思う点もあります。

それは、みんな自分に与えられたことだけしかしない。ということです。

日本だと仕事が終わって手の空いてる人が他の人の手伝いをすることは良くありますが、こちらではまずそういうことはありません。自分の仕事の範囲を超えていたら、それは私の仕事じゃないから知らない。って普通に言いますし、忙しいそうにしている人の横で別の人が手伝わずに暇そうにしているってこともよくあります。

なので、上手く協力すればもっとスムーズに色々と回るのになー。と歯痒く感じることがあります。

おしゃべり大好き

フランス人は本当によく喋ります。

私の所属するチームの場合、まず朝出社するとみんなでコーヒーを飲みに行って10-30分程喋ります。その後、昼ご飯休憩は1時間くらいとってみんなでご飯に行って話します。

ご飯から戻るとコーヒーを飲みに行って昼ご飯の話の続きをしたりと、10-30分くらい話します。

人によっては、その後15時とか16時ごろに再度数人でコーヒー休憩をしたりします。(その割に多くの人が定時で退社します。)

また、日常生活でも、スーパーなどお店の店員さんと会計時に挨拶から始まり、何やら色々話しているのをよく見かけます。

本で読みましたが、日本人などのアジア圏の国では、言葉の他に仕草や表情などから行間を読む。ということを習慣的に行なっていますが、欧米の国では、行間を言葉で埋める。つまり、言葉で全部説明する。ということをするようです。(イギリス、アメリカなどのアングロサクソン系の国と比べると、フランス、イタリアなどラテン系の国の方が行間を読む文化はまだあるそうです。)

こういった文化的な違いはありますが、しっかり言葉でコミュニケーションを取って自分の考えていること、相手の考えていることを交換し合う。というのは素敵だなと感じます。受け身の自分からするとなかなか難しい習慣ですが、見習いたいと思います。

時間の流れが遅い

こちらでは少しでも時間を有効に使って1つでも多くの事をしようとかいったことはあまりありません。例えば、旅行なんかは良い例です。

私の場合は、旅行に行くとなると、せっかく来たのだから色々見よう!という感覚に陥るのですが、こちらでは何もせずにゆっくり過ごす。ということをします。

こちらの人からすると、せっかく旅行に来たのに何でそんなに忙しくするんだ?となるそうです。(同僚は、冬はスキー場の近くで1週間程アパートを借りてスキーをしたりしながらゆっくり過ごすそうです。)

また、電車が予定通りに動かず何分も遅れる、ストライキで動かない。といったこともよくありますが、みんなそれに対して文句を言うようなことはありません。スーパーのレジが遅くても文句を言わずに待っている人が多いように感じます。

日本は何でもスピーディで時間通り、急いでいる場合は融通もきいて色々なことがスムーズに行く印象がありますが、こちらでは文句を行っても通用しません。役所で手続中の書類が無くなったからもう一回出してくれ。なんていうこともあるそうです。(しかも謝らない)

みんな慣れてるからか文句も言いませんが(いや、実際は言っていますが、言っても仕方ないとみんな諦めている感じです)、日本に暮らしていた身からすると、これで世の中が回るんだなー。と感心します。

慣れるまではなんでこんなにスムーズに物事が進まないのだろう。とストレスに感じることもありますが、慣れてくると、他人に怒ることも怒られることも少ないので、穏やかに過ごせるように思います。

意外と汚い

フランスと聞くとパリのイメージが強く、テレビや雑誌などで見るパリはすごく美しく、綺麗なイメージを持っておられる方が多いかと思います。

しかし実際はそんなことはなく、壁の落書きはそこら中にありますし、タバコの吸い殻などポイ捨ても結構あります。

また犬の糞もたくさんあったり、地下鉄の駅に至っては小便の臭いがすることもあります。(会社の同僚に聞きましたが、フランスでは外にトイレが少なく、またあっても有料だったりするので、酔っ払い、我慢できない子どもなどは平気でその辺で用を足すことがあるそうです。。)

日本は本当に綺麗だったなと感じます。毎日清掃してくださる方、また使用する人が綺麗に使っているからでしょうか。とにかく日本の綺麗さは本当に素晴らしいなと感じます。

物価が高い(特に外食)

今はインフレの影響もあるかと思いますが、物価が高いです。

野菜や果物は日本と比べても安いですが、お菓子なんかはポテトチップスが2€くらいします。1€100円と考えてちょうど日本と同じくらいかなー。というような感覚です。

今は1€140円とかなので、日本円に換算すると恐ろしくなります。

外食に至っては、日本と比べてもはるかに高くて、カフェでコーヒーとケーキを頼むと13€くらい、マクドナルドでも1人10€くらいはします。ちょっと良いレストランに行ってランチのコース(前菜、メイン、デザート)とワインをグラス1杯飲んだだけで1人50€くらいします(140円換算だと7000円、、良いディナーが食べられる値段ですね、、)

なので基本は自炊の生活で、カフェは外で行こうかなー。というような感じです。

進んでいるのか遅れているのかよく分からない

フランス人は保守的で積極的にあまり新しいものを取り入れない。というのを聞いたことがありますが、たしかにそのように感じます。

例えば住所。アパートまでは分かっても部屋番号がないので名前を書いていないと手紙が届きません。また、アパートのエントランスのインターホンも部屋番号がないのであらかじめ割り振られたボタンを押します。

パリ市内は景観を守るため新しい建物は建てられない決まりがあるそうですが、不便と感じても古いものを大事にする文化なのでしょうか。

一方で、電子署名など手続のオンライン化などは進んでおり、滞在許可証の証明写真は携帯のアプリからの提出が可能、定期券もオンラインで申請可能といったように進んでいる面もあります。

また、最近日本で増えてきたシェアサイクルやシェアスクーターは、パリ市内どこでも利用できてかなり多くの人が使用しています。

ここ進めるならもうちょっと他のところも進めてよ。と思うことが多々あるのですが、これは日本も同じかもしれませんね。(駅の改札やタッチパネルの自動販売機なんてすごい進んでるかと思ったらまだ紙、ハンコ文化が残ってますよね、、)

まとめ

まだほんの一部しか見ていないので、多くを語れませんし、実際と異なる理解をしている部分もあるかもしれませんが、やはり日本とフランスとでは距離が遠く離れているだけあって、文化の違いがとてもあることは事実だと思います。

海外に来てみると、悪い面ももちろんありますが、日本は本当に恵まれた国なんだなと改めて感じます。

フランスもまた良い面も悪い面もありますが、個人的には、日本のように他人の目を気にする必要がないので、過ごしやすいなと思います。必要なものは大体揃いますので、家の中での生活をいうと、日本の生活との差はあまり感じません。

以上、ただただ自分が1ヶ月暮らしてみて感じたことを書いただけですが、フランスに滞在することを考えているみなさんが実際どんな国なのかイメージするための助けとなれば幸いです。

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